病気や怪我の時に、私たちを助けてくれる「薬」。
でも間違った薬の飲み方や使い方は、体に害を及ぼします。
「薬」に対する正しい知識を身につけて、上手に薬を活用しましょう。

「薬」を飲むまえに

 市販されている風邪薬や頭痛薬など、私たちにとって身近な薬は、成分などをきちんと把握せずに飲んでいることも多いもの。薬を飲む前にもう一度、配合されている成分を確認することが大切です。

説明書をよく読みましょう

 市販されている薬には、かならず「説明書」がついてきます。
 薬は年齢によって飲む量が違います。薬を多く飲めば早く良く効く、と思っている人がいますが、実はこれはとても怖いこと。薬は正しい量を飲んだ時に最も効果があるのです。飲む量、飲むタイミングは、自己判断ではなく説明書に書かれていることをきちんと守りましょう。また、お医者さんから処方される薬は、お医者さんや薬剤師さんからの説明をよく聞いて、飲む量と時間を守ることが大切です。

お子さんには専用の薬を用意しましょう

 生まれたばかりの赤ちゃんが1歳になるまでは「乳児」、3歳までは「乳幼児」、6歳までは「幼児」、15歳までは「小児」と、子どもはその年齢によって細かく分かれ、薬もそれぞれの年代や体重によって違ってきます。大人用の薬の量を減らして与えるのはとても危険です。お子さんには、きちんと年齢、体重に合わせた薬を用意しましょう。
 数日間正しく薬を飲んでも症状が改善しない場合は、まず薬剤師さんに相談し、必要に応じて病院や診療所に行きましょう。
 次回は、「正しい薬の飲み方」についてご説明します。
Health
Column

ジェネリック医薬品やスイッチOTCを知っていますか。

 よくCMなどで耳にすることがある「ジェネリック医薬品」。ジェネリック医薬品とは、膨大な時間と費用をかけて開発された「新薬」の特許が切れた後に、同じ成分、同じ効き目で作られた薬のことです。新薬の時点で既に効能や安全性がわかっているので、価格を抑えることができます。もちろん国が定めた厳しい基準をクリアしたものですから安心。薬を処方された時は、お医者さんや薬剤師さんにジェネリックに変更できるか確認してみてください。
 「スイッチOTC」は、お医者さんの処方でしか使えなかった薬の成分の中でも、「使用実績があり副作用が少なく安全性の高い」成分を、一般用の薬に配合した医薬品のことです。つまり、今まで以上に効き目の高い薬が薬局で手に入るようになったということ。購入の際は薬剤師さんによく相談して説明を聞き、症状にあった薬を選ぶことが大切です。

(2017年4月号掲載)

長野市薬剤師会

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