病気や怪我の時に、私たちを助けてくれる「薬」。
でも間違った薬の飲み方や使い方は、体に害を及ぼします。
「薬」に対する正しい知識を身につけて、上手に薬を活用しましょう。

正しい薬の飲み方を知ろう

 薬の効果を充分に活かすために、正しい薬の飲み方をきちんと知っておきましょう。特にお子さんやお年寄りには気を配ることが大切です。

薬剤師さん推奨 正しい薬の飲み方

 薬を飲む時は、体をまっすぐに起こしましょう。ベッドで寝ていて起きるのが難しい場合は、クッション等で体を支えて30度以上は起こすことが大切です。また、薬は必ずコップ1杯の水あるいは白湯(ぬるま湯)で飲みましょう。飲みにくい場合は、ゼリーやプリンなど柔らかい食べ物と一緒に飲んでも大丈夫ですが、その後、水分を取ることを忘れずに。今は服用のための補助ゼリーなども発売されていますので、自分にあったものを探してみてください。

やってはいけない薬の飲み方

 錠剤が飲みにくいからと、砕いて飲んではいませんか。カプセルが飲めないからと、はずして中の薬だけ飲んではいませんか。薬の中には、錠剤やカプセルをコーティングすることによって有効成分を胃ではなく腸で溶けるようにするなど、さまざまな工夫がなされています。そのような薬を砕いて飲むと、成分が急激に溶け出して効果が強く出たり、思わぬ副作用が出たりすることがあります。錠剤やカプセル剤が飲みにくい、飲むのが辛い時は、無理をせずにまずは薬剤師さんに相談しましょう。同じ成分の粉薬や口の中で溶けるタイプの薬があれば、お医者さんに相談して変更することもできます。
 次回は、「薬の飲み合わせ」についてご説明します。

鉄剤とお茶の関係に新しい見解が

 「鉄剤を飲む時にはお茶を飲んではいけない」と聞いたことがある方も多いと思います。これは、お茶の中に含まれるタンニン酸が鉄と結合して消化管での薬の吸収を抑え効果がなくなる、とされていたからです。けれど最近の研究では、その影響はほとんどないと報告されています。また、腸で徐々に溶け出すように工夫された薬も多くなり、お茶を飲む時間を気にしなくてもよくなりました。日常、よく口にするお茶を我慢しなくても良いというのは嬉しいですね。

(2017年5月号掲載)

長野市薬剤師会