• 「勝つ」ということに
    より一層強くこだわることで
    今年こそJ2昇格へ
    チーム一丸となって突き進みたい。

      • AC長野パルセイロ

        大島 嵩弘

        Takahiro Oshima

      • AC長野パルセイロ(事務局)
      • 長野市屋島3300
      • 026-244-7780
      • https://parceiro.co.jp/

サッカーと出会えたことが
自分にとって一番の幸い。

 サッカーを始めたのは、小学校3年生の時。学校にサッカー部があったんです。もともと体を動かすことが大好きで、ずっと外で遊んでいるような子どもだったので、友だちと一緒に走り回れるサッカーはとても楽しかったですね。
 その当時の顧問の先生は、自分にとっては最初の恩師です。子どもなので、「楽しい」だけで終わってしまうことも多いと思うのですが、その先生からは、「勝負」することの意味、勝つために頑張るんだ、という「勝ち」へのこだわりを教えられました。それは、その後のサッカー人生のすべてにおいて、常に自分の根底に流れています。
 中学、高校では、「柏レイソル」の下部組織であるU─15、U─18に所属していました。母親に車で駅まで送ってもらい、そこから電車に乗って、また駅から自転車にのって練習に通っていましたね。試合などで学校の行事に出られないこともありましたが、後悔はありません。
 「柏レイソル」はトップチームからアンダーチームまで同じ施設で練習をしていたので、ときどきトップチームの練習を間近で見ることができ、プロへの憧れは強くなりました。「プロになりたい」と本気で思ったのは高校1年生の頃。その夢が叶って、高校卒業と同時に「柏レイソル」に入団しました。そこで待っていたのは「プロという世界の厳しさ」でしたが、それでもとにかく日々、必死に走り続けました。

勝負にこだわり
今年こそJ2昇格を目指す。

 「AC長野パルセイロ」に移籍したのは、2009年の6月、21歳の時でした。初めての試合でピッチに立った時、サポーターの応援に包まれて、自分が「必要とされている」ことを実感できたんです。ここで結果を出したい、と本気で思った瞬間でした。それから今日まで9年間、「AC長野パルセイロ」とともに歩んできました。
 長野に来たのが6月だったので、自然が豊かで良いところだな、というのが最初の印象です。でも初めての冬を迎えたときは、正直大変なところだなと思いましたね。千葉では雪が降ると一大イベントでしたが、とにかくよく降るし、積もるのも当たり前で。実は今でも冬には慣れません。でも、春夏秋冬がはっきりしているのは、とても素敵だと思います。
 また、長野はとても温かい人が多いですよね。最初はとっつきにくいこともあるのですが、一度懐に入れてもらえると、家族のように接してくれる人がたくさんいます。長野に来て、とても良い縁に恵まれているなと思います。今は長野の人と結婚して、子どもも生まれ、もうほぼ「地元」ですね。子どもはまだ1歳なんですが、長野Uスタジアムに連れてくると、サポーターの人たちを見て一緒にはしゃいでいます。あの大音響が楽しいみたいで、こちらもなんだか嬉しくなります。
 「AC長野パルセイロ」は、これまでも地域密着型のチームとして、サポーターの皆さんを始め、地域の皆さんとともに歴史を重ねてきました。今年こそは「J2昇格」を実現させるべく、選手、スタッフ一丸となって、「勝ち」にこだわるチームとして突き進んでいきたいと思います。皆さんの応援が、自分たちの力になっています。今年も「AC長野パルセイロ」の応援、よろしくお願いします。

(2018年1月号掲載)