40代後半頃から罹患率が高くなる「胃がん」。初期段階では自覚症状が出ることは少なく、自分で気づくのは非常に難しいとされています。
胃がんは数あるがんの中でも、もっとも罹患者数が多いがんですが、早期発見すれば5年相対生存率97・4%(※1)と、良好な経過が期待できます。だからこそ、定期的に検診を受けることで早期発見することがなにより重要です。
長野県の胃がん検診受診者のうち、要精密検査の結果が届いて医療機関を受診するのは84・4%(※2)。つまり10人に2人程度、精密検査を受けていないということになります。
早期発見、早期治療し、胃がんで大切な命を落とさないために、精密検査は必ず受診してください。
※1 全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2007年〜2009年診断症例)
※2 地域保健・健康増進事業報告(厚生労働省調査)による統計(平成22年度〜平成27年度)
胃がん検診車
胃部X線検査は、バリウムと発泡剤を飲むことで胃粘膜を観察する検査です。受診者さん自身に動いていただくことが多い検査のため、できるだけリラックスしていただけるよう常に声かけをしています。
バリウムが苦手、という方も多いかもしれませんが、早期発見のためにも、ぜひ受診していただきたいと思います。
胃がん検診のスケジュールは、お住まいの市町村の健診カレンダー等をご確認ください。