子宮頸がんと子宮体がんの2種類がある「子宮がん」。なかでも子宮頸がんは、若い女性に急増しているがんです。
初期段階では自覚症状はほとんどなく、自分で発見することはとても難しいとされています。早期発見すれば5年相対生存率は92・3%(※1)と根治の可能性が高いがんだからこそ、定期的に検診を受けることで早期発見することがなにより重要です。
長野県の子宮頸がん検診受診者のうち、要精密検査の結果が届いて医療機関を受診するのは76・3%(※2)。つまり10人に3人程度、精密検査を受けていないということになります。これではがん検診の意味がありません。
早期発見、早期治療し、子宮頸がんで大切な命を落とさないために、精密検査は必ず受診してください。
※1 全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2007年〜2009年診断症例)
※2 地域保健・健康増進事業報告(厚生労働省調査)による統計(平成22年度〜平成27年度)
子宮頸がん検診車
子宮頸がん検診は、婦人科専門医によって子宮頸部の粘膜を採取し、がん細胞の有無やがん細胞の種類(組織型)を調べる検査です。非常にデリケートな検査のため、前室では音楽を流すなど、できるだけリラックスした状態で受けていただけるよう心がけています。検査自体は1分程度で終わりますので、20歳を過ぎたら検診を受けてみてください。
子宮頸がん検診のスケジュールは、お住まいの市町村の健診カレンダー等をご確認ください。