近年増加傾向にあり、年間約7万人が命を落とす「肺がん」。40代後半から罹患率が高まり、男性は女性の2倍以上と、男性に多いがんといえます。
肺がんの死亡率は男性1位、女性2位、男女合計で1位となっています。しかし早期発見すれば5年相対生存率は81・8%(※1)という数値が報告されています。だからこそ、定期的に検診を受けることで早期発見することがなにより重要です。
長野県の肺がん検診受診者のうち、要精密検査の結果が届いて医療機関を受診するのは78・7%(※2)。つまり10人に2~3人程度、精密検査を受けていないということになります。
早期発見、早期治療し、肺がんで大切な命を落とさないために、精密検査は必ず受診してください。
※1 全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2007年〜2009年診断症例)
※2 地域保健・健康増進事業報告(厚生労働省調査)による統計(平成22年度〜平成27年度)
肺がん検診車
肺がん検診は「胸部X線検査」と「低線量X線CT検査」があります。当事業団は全国に先駆けて低線量X線CT検診車を導入。5mm間隔で70枚ほど撮影されるCT画像はCTスペシャリストの医師と連携して診断され、肺がんの早期発見に役立っています。痛みもなく2~3分で終わりますので、ぜひ受けてみてください。また喫煙者には「喀痰細胞診」もおすすめしています。
肺がん検診のスケジュールは、お住まいの市町村の健診カレンダー等をご確認ください。