• 飯綱町の豊かな自然に育まれた
    美味しいりんごを
    全国や海外の方々に
    知ってもらいたいと思います。

      • 飯綱町役場 産業観光課 農政係 主幹

        井澤 智州

        Tomohiro Izawa

      • 飯綱町役場
      • 上水内郡飯綱町大字牟礼2795番地1
      • https://www.town.iizuna.nagano.jp/

離れてわかった
自然豊かな飯綱町の良さ。

 飯綱生まれの飯綱育ち。兼業農家の家に生まれ、春の訪れとともに可愛らしい花をつける一面のりんご畑や、真っ赤に色づく秋の実りを身近に感じながら育ちました。
 大学進学とともに東京で一人暮らしを始め、買い物や映画館など街を歩くことは楽しく、珍しいものもたくさんあったため、都会の生活は好きでした。しかし、帰省して山が見えることにほっとしたり、子供を育てるには自然が身近にある環境が良いと考えると、最終的に住むところは地元が良いと思い、就職活動は長野県で行いました。縁あって地元の役場に就職することができ、本当に良かったです。
 飯綱町役場では、さまざまな部署を経験しました。現在の課に配属される前は、住民環境課で、住民の方の年金や後期高齢者医療制度など、暮らしに直結する部分の業務を担当していました。産業観光課に配属になったのは、今年の4月です。そこで、「いいづなりんごフェア」の仕事を任されることになりました。

多品種りんごの里 飯綱として
全国へ飯綱町をPR。

 飯綱町は年間平均気温が11・3℃。標高が500~700mあり、内陸性気候で昼夜の寒暖差が大きく、りんごの栽培に適した地域です。降水量も少なく日照時間が長いため、太陽の恵みをたっぷりと浴びた美味しいりんごが実ります。りんご農家さんのこだわりも強く、木でしっかりと完熟したものを収穫するため、りんごの美味しさを最大限に引き出しています。
 さらに飯綱町は多品種りんごの産地でもあります。英国りんごをはじめとするさまざまな品種が栽培され、その数なんと50種類以上。中でもブラムリーズシードリングというイギリス原種の青りんごは「クッキングアップルの王様」として最近注目されており、シードルやスイーツなどに幅広く使われていて、飯綱町の生産量も年々増加しています。
 そんな飯綱町のりんごをもっと戦略的にPRすることで、近隣だけでなく首都圏にも販路を拡大し、りんごを通して飯綱町の認知度を全国的に高めようと、9月から12月までの4ヶ月間、「いいづなりんごフェア2021」を開催しています。
 町内では、9月4日から前半の部として「英国りんごフェア」を開催。現在は後半の部として、11月30日まで「りんごスイーツフェア」が開催されています。これは、町内の23店舗で旬のりんごを使ったスイーツを楽しめるスタンプラリーで、各店の趣向を凝らしたメニューは毎年楽しみにしているファンもいるほどです。スタンプを3つ集めると、飯綱町PRキャラクター「みつどん」のキャンディーやマスキングテープなどのオリジナルグッズがもらえます。さらに抽選で飯綱町の「おいしいプレゼント」が当たるWチャンスもありますので、ぜひ挑戦してみてください。
 また、12月19日までの「りんご食べ比べスタンプラリー」では、直売所で7種類のりんごを買うと、直売所で使える300円クーポンのプレゼントなども開催中です。
 首都圏では9月に「英国りんごフェアin新宿」として、カフェでのフェアや伊勢丹新宿店での英国りんごの販売などを展開。新宿のアルタビジョンでは、飯綱町のりんごをPRする動画も配信され、多くの人に飯綱町のりんごをアピールしました。
 飯綱町は今、りんごの王様ふじが最盛期です。美味しいりんごを味わいつつ、晩秋の飯綱町の豊かな自然を楽しんでいただきたいと思います。ぜひ遊びにきてください。

(2021年12月号掲載)