• ながの東急が
    地域とともに歩むために
    私たちができることを
    常に模索し続けます。

      • ながの東急百貨店 営業本部 営業推進部

        EC推進 統括マネージャー 畑 貴洋

        Takahiro Hata

      • 株式会社 ながの東急百貨店
      • 長野市南千歳1丁目1番地1
      • https://www.nagano-tokyu.co.jp/

人との出会いを通して
自分の天職にたどり着いた。

 神奈川で生まれ、父の仕事の関係で日本各地を旅するように幼少期を過ごしました。別れの寂しさを感じると同時に、新しい土地で新しい友達と出会う喜びもあり、自分にとっては刺激的な日々でしたね。人と接する仕事がしたいと思うようになったのも、この頃の経験が大きかったと思います。長野は父の実家が佐久穂町なので小さい頃から愛着があり、就職は長野でしようと、ながの東急百貨店に入社を決めました。
 初めて配属されたのは、家庭用品の洋食器売場です。当時はブライダル市場が活発で、よく式場のブライダルフェアに参加していました。自分の接客で、初めて引き出物を決めていただいたお客様のことは、今でもよく覚えています。お客様の人生の大切な節目に関わらせていただく喜びを強く感じると同時に、一期一会の中で、自分がお客様のために何ができるのか、仕事に対する覚悟が決まった瞬間でもありました。
 その後は地下食料品のフロアをはじめ、子供服や服飾雑貨など、さまざまな売場で経験を重ね、2020年8月に、新たに起ち上がったEC推進に挑戦することになりました。

地域とともに
長野をもっと深く発信する。

 右も左もわからない中、手探りでスタートしたECサイトの起ち上げ。既に多くのサイトがある中で、後発として作る地方百貨店ならではの、「必要とされるサイト」とは何かを熟考し、主なターゲットを県内のお客様に設定しました。店頭の商品にプラス、ネット上の商品を増やすことで、お客様との接点を増やし、お客様にとってより便利な、より愛着を感じるオンラインショップを目指しました。
 そして昨年の1月末、毎年ご好評をいただいているバレンタイン企画「ショコラダムール」のオンラインショップという形で稼働を始めることが出来、多くのお客様にご利用いただくことができました。また、半数以上のお客様が店頭受け取りのサービスをご利用されたことから、新たなサービスを提供できたのではないかと考えています。
 現在は、「店頭で開催される各種フェアやイベントと連動した商品」、「暮らしに寄り添った日常に必要な商品」、そして、「地元長野ならではの商品」の3本の柱を軸に、サイト運営を進めています。今年はこの中でも、特に地域ならではの編集を《しなのづくり》と銘打ち、地元長野の商品の掘り起こしに力を入れていきたいと考えています。
 昨年の冬、上越地域と北信濃地域が連動した「上越がたり 北信濃がたり」という催事が、ながの東急百貨店で開催されました。各エリアの商工会議所が中心となって開催した催事でしたが、身近な地域でも知らない商品、おもしろい商品がまだまだたくさんあることを痛感しました。そんな「良いモノ」を発掘し、作り手の思いや商品の背景にあるストーリーをじっくりと聞き取りながら、時には協力し、時にはアドバイスする中で、本当に「良いモノ」に光を当て、地域の皆さまに紹介していきたいと考えています。
 生産者の皆さまも、販売する私たちも、そして購入していただくお客様も、皆が幸せになれる、長野の「良いモノ」。それが積み重なり、広がって、地域全体が活性化していく。皆がともに豊かな暮らしをはぐくむ、そのお手伝いを、ながの東急百貨店ができれば嬉しいです。

(2022年3月号掲載)