• 自立した人材を増やし
    人生の幸福度を高める。
    そのために
    自分ができることを。




      • 株式会社Hajimari

        執行役員CTO兼TUKURUS事業本部長

        柳澤 雄也

        Yuya Yanagisawa

広い世界を知ることで
自分の人生が見えてきた。

 長野市の自然豊かな郊外で生まれ育ち、高校から親元を離れて寮生活を始めました。みんな知り合い、みんな友達という小さなコミュニティから一歩踏み出し、自分の世界を広げた3年間は非常に刺激的で楽しかったですね。自分の周りには、もっともっと広い世界があるのだということを実感しました。
 東京の大学に進学後、一度就職したんですが、違う環境を求めてオーストラリアとニュージーランドに留学。その後、自分が本当に興味のあるITを基礎から学びたいと、日本に戻ってもう一度大学に入学しました。日本では一度社会に出ると学びから離れてしまうことが多いですが、経験を重ねた上で、自分がやりたいことを改めて深く学ぶことは、非常に価値のあることだと思います。
 卒業後は、東京の大手IT企業に就職し、キャリアを重ねました。新規事業立ち上げのプロジェクトで、海外のIT企業とパートナーシップを結ぶため、ベトナムやインドネシア、シンガポールなどを巡ったのは、よい思い出です。

地方との親和性が高い
ITだからこそできること。

 私は昔から、自分の人生の主導権は、自分が握りたいと思っています。Hajimariの起ち上げに参画したのも、「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」というビジョンに共感したから。現在は、スキルのある自立した人材を増やし、また育てることによって、その能力を必要としている企業とマッチングさせる事業を展開しています。登録者数は7万人ほど。大手IT企業からベンチャー、スタートアップ企業まで、幅広い企業からオファーをいただいています。目指すのは、働く人たちの幸福度。一人ひとりが、自分のスキルを活かして新たなプロジェクトに挑戦したり、心地よい働き方を選択することができれば、楽しいと思いませんか。自分も、長野、東京、神奈川の3拠点を行き来する日々ですが、充実した時間を過ごしています。
 コロナ禍によって、リモートワークが促進され、中でもIT系のビジネスは、場所に縛られなくなりました。日本中、世界中どこからでもプロジェクトに参画し、仕事を動かすことができる。そういう意味でも、ITは地方都市との相性が良い仕事だと思います。Hajimariでは、地方都市に拠点を置く新たな事業、「TUKURUS」を起ち上げ、私の故郷である長野を、事業のスタート地点に選びました。長野でIT人材を増やし、育て、長野に居ながら東京の仕事もできる。自立した地方拠点の確立へ、挑戦が始まっています。
 実は1年ほど前に別の場所に部屋を借りたのですが、すぐに手狭になってしまって。長野市内にどこか良い場所がないかと探していた時に、R︲DEPOTを知りました。入居している企業も面白く、R︲DEPOTの在り方そのものにも魅力を感じたので、この春からR︲DEPOTの仲間に加わることに。今後はここから、地方都市が抱えている人口流出や、地域DX促進などの課題に取り組めるような、IT人材を輩出していきたいと思います。長野は非常に住みやすく、豊かな都市だと思います。地方の魅力が見直され、その良さが再認識され始めている今だからこそ、私たちができることで、長野が活性化され、元気になる一助となれば嬉しく思います。

(2023年7月号掲載)