大畑哲也は上松町出身・在住のイラストレーター。TOH(とう)の名前で「描く命家(かくめいか)」として活動している。このほど第三作目となる作品集を上梓。記念のサイン会を千曲市で開催する。大畑の作品は、クスッと笑えるしゃれっ気と、得も言われぬ愛嬌が特徴。当日は書籍だけではなく、グッズも販売。こころに貼る、絆創膏型耐水シール「ことばんそうこう」は見ているだけでも楽しい。気さくなおじさん、大畑は全くセンセイらしくない、されど深みのある人物。まずは会いに行ってみよう。
※最新刊『あおいぼく　一枚絵本集　第3作』1320円,シール「ことばんそうこう」1枚88円(末広がり)

飛鳥・奈良時代、災害や感染症のまん延など災厄に向き合う一つの方法として、人びとは祭祀を行い、疫病退散や除災を祈願した。本展では長野県内の出土資料のほか、藤原京・平城京の木製祭祀具を展示し、古代の祈りについて考える。また、古墳時代中期に遡る蛇行剣や中世の呪符木簡、現代に続く祓いの行事など、除災祈願の歴史をたどる。

善光寺表参道沿いにある「藤屋御本陳」。ホテルとして利用されていた和魂洋才の建物は2025年に築100年を迎えた。近世は宿場として栄えた善光寺町で、藤屋は大名などが利用していた本陣だった。今展では江戸時代末～大正の当主がしたためた日記を中心に、藤井家に伝わる様々な資料を展示し、変わり行く町と藤井家の姿を紹介する。