自分の指先から
生みだせるものがある。
その力を信じて
ショコラティエの道を歩んでいきたい。

エグゼクティブ ペストリーシェフ
高良 大地
Daichi Takara
小さい頃に母親が飲食店をやっていたこともあり、「食」はとても身近なもので、自然と料理の世界を目指していました。調理科のある高校に進学し調理師免許を取ったのですが、実は学校で学んでいくうちに服飾のほうに興味が出てきてしまって。高校卒業後に服飾系の専門学校に進学し、卒業後はパタンナーやアシスタントデザイナーとして働いていました。料理にも通じることですが、たぶん「自分で何かを作り出す」ということが好きなんだと思います。その後、もう一度料理の世界で自分を表現したいと思うようになり、結局「食」に戻ってきました。
その後、一度は藤屋から離れたのですが、縁あってお声を掛けていただきました。ちょうど「自分の力を試したい」と考えていた時期でもあったので、思い切って長野に戻ってきました。今は「パティスリーHEIGORO本店」「平五郎MIDORI長野店」「THE FUJIYA GOHONJIN」のすべてのスイーツを監修しています。
そのかわりといっては何ですが、毎年発表する新作のクリスマスケーキは、自分の1年間の経験をすべて注ぎ込んで作っています。今年のクリスマスケーキのお勧めは「チョコレート」。自分自身、今年はチョコレートを突き詰めた1年であり、ショコラティエとしてやっていこう、と道を決めた年でもありました。実はもうじき「ワールドチョコレートマスターズ」の国内予選大会があるんです。書類審査が通ったので、挑戦してこようと思っています。会社も応援してくれるので感謝しています。(2017年12月号掲載)