長野市が
活性化していくために
広い視野に立って
邁進していきたい。

会頭 北村 正博
Masahiro Kitamura
長野市内で農家を営む家の2人兄弟の長男として育った私は、小さい頃から好奇心の強い子どもでした。「柱時計はなぜ動くんだろう」「蓄音機から音が出るのはどういう仕組みだろう」と考え出すともう我慢ができなくて。分解しては壊して、そおっと隠すんですけど、やっぱり見つかるんですよね。よく親に怒られて、「正博には触らせるな」と言われていました。家には大きな脱穀機や籾摺り機があって、祖父や父が楽しそうにいじっていたので、機械好きは血筋かもしれません。高校は好きなことを学びたいと工業高校の電気科へ進学。先生に大学進学を勧められましたが、早く社会に出て自分の好きなことに集中したくてね。昔から自分がこうすると決めたら突き詰めていく性格で、卒業と同時に市内のメーカーに就職しました。
独立したのは23歳の時です。自分を成長させてくれた会社には感謝しかありません。同僚や先輩など、いろいろな方に育ててもらい、そのご縁から仕事をいただくことも多々ありました。周りの意見や考えを素直に取り入れながら、自分なりに答えを出したら迷わずにとことん突き進む。その繰り返しで会社を育ててきたように思います。(2022年4月号掲載)