コミュニティセンターとして
皆さんとともに
さまざまなチャレンジを通して
地域を元気にしていきたい。

樋熊 朋史
Tomofumi Higuma
新潟県新潟市で生まれ育ちました。10代の頃は、とにかく東京に憧れて。渋谷にしかないモノ、東京でしかできないコトに挑戦したいとずっと思っていましたね。念願叶って東京の大学に進学した後は、好奇心に突き動かされるまま東南アジアをバックパッカーで旅したりと、さまざまな経験を重ねました。
売り場作りの面白さに目覚めた頃、チャンスをいただき海外への出店に携わることになりました。中国や韓国、シンガポールやマレーシア、インド、欧州、アメリカなど、さまざまな国に出店する際に心掛けたのは、「標準化」と「現地化」です。無印良品というブランドとして守るべきラインと、現地の人たちに受け入れてもらうためのインパクトを融合させ、その国ならではの文化を取り入れながら、その国独自の無印良品を築いていきました。約10年間、各国を飛び回りながら感じたのは、無印良品の価値観は普遍的で無限大だということです。国や宗教、イデオロギーを超えたボーダレスな存在として、人間の衣食住を支える水や空気のような存在になり得るのが無印良品だと、改めて確信することができました。(2024年12月号掲載)