
さまざまな情報を検討した上で中学受験をお考えの親御さんは、小学校からきちんとした準備を始めることをおすすめします。
その中でもまず大事なのは、「言葉の力」です。これは「読み取る力」でもあります。
この力をつけるための最初の段階は「読み聞かせ」です。幼児期にどれくらい親御さんがお子さんに関わって読み聞かせをしているか。お子さんがお母さんやお父さんに読み聞かせるくらいにまでなれば、かなり力がついているといえます。お子さんの成長のためにも、ぜひ親御さんには「読み聞かせ」をしてほしいと思います。
もうひとつは「小3の壁」です。小3は漢字の習得数が一気に増え、語彙力が鍛えられる年代です。算数も急に難しくなるので、「勉強が嫌い」と言い出すのはこの学年に多く見受けられます。逆に小3の壁を超えられれば次のステップ、たとえば先取り学習など受験に対応した勉強もできるようになると思います。
今、小学校ではひとつの単元を勉強したら確認テストをやって次の単元へ進みます。けれどそれだけでは出題範囲の広い受験への対応力や、初見の文章を読解する力を育てることは難しいと思います。短期記憶を長期記憶にシフトさせる繰り返し学習をしっかり行うことは、受験対策として非常に重要です。
次回は大きく変わろうとしている大学入試改革についてご紹介します。