警察相談電話「＃9110番」や相談窓口を通じて、平成27年中に全国の警察が取り扱った相談件数は、約200万件。相談件数は年々増加傾向にあります。
　相談内容も多岐にわたっており、特に「犯罪などによる被害防止」や「家庭・職場・近隣関係」、「刑事事件」などに関する相談が増えています。
　「犯罪などによる被害防止」としては、迷惑電話や特殊詐欺の前兆電話、身に覚えのないメール、お金の賃借トラブルの相談が多く寄せられています。近年では、メールやラインでの脅迫等も増えています。
　「家庭・職場・近隣関係」では、対人トラブルや、家庭不和からの暴力や離婚に伴うトラブルなどがあります。児童虐待については、近隣からの通報で発覚するケースも増えてきました。 　「刑事事件」としては、窃盗や詐欺、暴行など、完全に犯罪として対処すべき問題も寄せられています。

　このような相談内容は、当事者にとっては非常にデリケートな問題であるため、電話ではなかなか伝わらないということもあります。そのような場合は、具体的な防止策の助言や指導を含め、直接お会いして対応させていただくこともあります。
　もちろん最寄りの交番では、住民の皆さんがいつでも気軽に相談できるよう、交番相談員（元警察官）が常駐しています。
　次回は、「＃9110」に相談をいただいた具体的な事例についてご紹介いたします。