自然豊かな長野の地に
新たな時代の大学のモデルをつくりたい。
情熱のすべてをかけて
「長野県立大学」開学に全力を尽くします。

学長(予定者)金田一 真澄
Masumi Kindaichi
生まれも育ちも東京で、小さい頃は、欲のないおとなしい子どもでした。国語よりも数学が得意だったので早稲田大学の理工学部に進学したのですが、企業人として社会で競うよりも、研究そのものが評価される学者のほうが自分には向いているのではないかと思い悩み、結局修士課程を修了後、ロシア語研究に転じて今に至ります。
来春開学する「長野県立大学」は、1年次は全寮制で、すべて2人部屋となっています。これは学生たちの自立を促すことで、自分自身の生活をコントロールし、共同生活の中でコミュニケーションスキルを高めることを目的としています。これからの時代に求められるリーダーは、先頭に立って引っ張るだけではなく、人の話を聞いて理解し、コミュニティをまとめられる力が必要となります。メディアが発達し、あらゆる情報を手にすることができる今の時代だからこそ、大学時代にさまざまな体験を通して社会性を身につけることがとても大切なのです。
例えば健康発達学部のこども学科では、世界一進んでいるといわれているフィンランドの幼児教育の現場で実習を体験します。グローバルマネジメント学部では、提携大学の周辺地域の産業振興の取り組みを視察し、日本での状況と比較することで、自分たちが取り組むべきマネジメントの手法を学びます。(2017年11月号掲載)