• 万が一のことを考えれば大切だとわかってはいるけれど、
    なんだか難しくて、自分がどんな保険に入っているのかすら
    あやふやな方も多いのが、「保険」という商品。
    まずは自分の「保険」と向き合うためにどうすればいいのか、
    コープデリ保険センターの馬場さんに伺いました。

生きることには
リスクがつきものです

 私たちは、普段あまり意識せずに日々を過ごしていますが、毎日の暮らしの中には必ず何らかのリスクがあり、いざという時の備えが必要です。
 前回はライフステージという視点で、自分にあった保障をどのように導き出すかについてご紹介しましたが、今回は、「リスク」という視点から保障を考えていきたいと思います。

もっとも大きな
人の命に対するリスク

 まず一番大きなリスクは、やはり「死亡のリスク」です。特にお子さんが小さい時に保障が ない状況で世帯主が亡くなった場合、残された遺族の方の生活は非常に厳しいものになります。
ご結婚されてお子さんができたら、ご夫婦で死亡保障を確認することをおすすめします。
 「病気やケガのリスク」についても同じことが言えます。働き盛りの時に病気やケガで入院したり、働けなくなった時、貯蓄だけでその期間を補填するのはなかなか大変です。子どもの教育費がかさむ年代でもあるので、収入と支出、子どものための貯蓄など、バランスを見ながら「保障」についてもしっかり考えておきましょう。
 最近では、病気や怪我で働けなくなった期間の給与を保障してくれる保険もあります。状況に合わせて検討してもいいかもしれません。

老後や介護にも
備えあれば憂いなし

 また老後についても、ある程度の年齢になったら一度しっかり考えてみましょう。
 老後に夫婦2人で生活するために必要な「最低日常生活費」の平均は月22万円。さらに「ゆとりある老後生活費」は月34万9千
円(※1)だそうです。自分がもらえる年金がどのくらいなのか、定年時に貯蓄がどの程度あるのか、80歳、90歳まで生きると考えて一度試算してみましょう。万が一病気になったり、介護が必要になった場合の保障についても、必要な期間保障されているか、目的にあっているかを確認し、ご夫婦でよく話し合ってください。

自分のために
そして相手のために備える

 命に関するリスク以外では、「賠償のリスク」や「財産のリスク」があります。
 車を運転する方であれば、自動車保険に入られていると思います。万が一事故を起こして相手の方にケガを負わせた場合の賠償責任に備えることは非常に重要です。また最近ではお子さんへの自転車保険も定着してきました。お子さんが自転車で事故を起こし、相手の方に怪我を負わせた場合、親に賠償責任が生じます。場合によっては1億円近い賠償金が請求されるケースもありますので、補償はしっかりしておきましょう。
 さらに「個人賠償責任保険」では、洗濯機の排水ホースが外れて、アパートの階下に水漏れしてしまったとか、飼い犬と散歩中に通行人に噛みついてケガをさせてしまった、子どもがキャッチボールをして人の家の窓ガラスを割ってしまった、などについても補償されます。

大切な財産は
自分でしっかり守りましょう

 火事や地震などの災害が考えられます。また最近ではゲリラ豪雨や台風などによる、床上浸水などの水害も多くなってきています。水害については火災保険に含まれているものが多いのですが、中には補償から外れている場合もありますので、ご自身の入られている補償内容をしっかり確認しておきましょう。
 家具や家電製品などは、建物とは別に〝家財〟を対象として補償をつけなければ、損害を受けても補償の対象とはなりません。火災保険に入られている方は、〝建物〟と〝家財〟の両方が付いているかどうか確認してみてください(※2)。
 「リスクに備える」ことはとても大切です。自分がきちんと「リスク」に対応できているかどうかわからない場合は、専門家にご相談ください。

体の声を
聞いていますか

 ここまで、さまざまな視点から「リスクへの保障」についてご紹介してきました。
 「リスク」への対応の仕方は、大きく分けて3つあります(※3)。保険での保障は「リスクへの備え」にあたります。ではそれ以外に私たちができる、リスクへの対応とはどんなことでしょうか。
 暴飲暴食を続けていませんか? 健康診断をちゃんと受けていますか? お住まいの市町村では、毎年4月に「健診カレンダー」が配布されているはずです。規定の年齢に達したら、がん検診などの市民健診に行きましょう。早期発見は「リスクの低減」につながります。
  車を運転するときに、スピードを出しすぎていませんか? 車を運転する時に、イライラせずに安全運転を心がけることで「回避できるリスク」もあるはずです。
 気をつけていても突然訪れる「リスク」だからこそ、いざという時のために備えつつ、何事もない日常が一番幸せであることを忘れずに、自分のことは自分で守っていきましょう。
 

※1 公益財団法人生命保険文化センター調査(平成28年度)
※2 借家の場合は〝家財〟のみとなります。

(2017年12月号掲載)

㈱コープデリ保険センター ながの支店

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