桜餅は、その日のうちに売り切ることを前提に朝から仕込むことから、「朝生」と呼ばれます。たむらでは、今も昔ながらの手作りで、桜餅を作っています。
朝、春を思わせる可愛らしいピンクの生地を、一枚一枚、丁寧に焼きあげます。餡は北海道産のあずきを使用し、桜餅専用に炊いたもの。もっちりとした皮とのバランスは絶妙で、重すぎず、上品な甘さと口の中でほどけるような優しさを楽しめます。
餡をのせたら、温かいうちに桜の葉で包み、桜の花の塩漬けをアクセントに。この塩梅も、たむら独自のこだわりです。和風クレープのような、上生菓子に近い桜餅の美しさを追求しました。封を開けたときに香る、雪深い信州に訪れた春の喜びを感じてください。