• 4月4日、「長野市資源再生センター」で火災がおきました。
    火が出たのは、不燃ごみを仮置きしておく貯留槽で、
    出火の原因は現在調査中ですが、発火の恐れのあるごみの混在が指摘されています。
    日常の、ほんのちょっとした注意で防げたかもしれない今回の火災。
    資源を大切に活用するためにも、もう一度、ごみの分別について考えてみませんか。

もっとも注意すべきは
発火性の缶とライター

 火災の原因となるカセットボンベの缶やスプレー缶は、不燃物に入れず、「缶」の日に出しましょう。必ず最後まで使い切り、振っても「シャカシャカ」という音がしないことを確認した上で、缶に2箇所ほど穴を開けてください。穴を開ける際はガスが噴き出す可能性があります。ガスを大量に吸い込むことによる酸素欠乏を防ぐため、屋外で注意しながら開けましょう。専用の穴あけ器が売っているので、それを利用すると簡単に穴を開けることができます。
 ライターはガスを完全に使いきってから「不燃ごみ」の日に出してください。ガス抜きが不十分だと発火する可能性があります。ガス抜きの方法は(一社)日本喫煙具協会のホームページに記載がありますので参考にしてみてください。

電池による火災も
起きる可能性があります

 さまざまな種類がある電池。ごみとして出すときに迷われることも多いのではないでしょうか。電池も状況によっては火災の原因になる場合があります。
 一般的によく使われている乾電池は、ビンの収集日に赤いコンテナに出しましょう。中身が出たものや錆・汚れがひどいものは不燃ごみとして出せますが、プラスとマイナスをセロハンテープで覆って絶縁してください。
 ボタン電池のうち、アルカリ電池(LR)、酸化銀電池(SR)、空気亜鉛電池(PR)は、回収協力店の回収缶に出しましょう。回収協力店は、(一社)電池工業会(ボタン電池回収推進センター)のホームページで検索できます。出す際は、セロハンテープで絶縁した状態で回収缶に入れてください。投入口に入らないサイズのものは、絶縁の上、不燃ごみで出すことができます。
 時計や電子体温計などの小型電子機器に使われているコイン型のリチウム電池(CRまたはBR)は、セロハンテープで絶縁の上、不燃ごみで出してください。
 デジタルカメラやノートパソコン等に使用されている小型の充電式電池は、金属端子部分をセロハンテープで絶縁の上、回収協力店の回収箱に入れてください。ニカド電池(Ni─Cd)、ニッケル水素電池(Ni─MH)、リチウムイオン電池(Li─ion)が該当します。回収協力店は、(一社)JBRCのホームページで検索できます。
 今回は、ごみの分別の中でも、特に発火の危険性があるごみについてご紹介しました。このほかにも、ごみの出し方にはさまざまなルールがあります。きちんと分別することでリサイクルできるものも多くありますので、もう一度、各自治体のホームページを確認し、正しいごみの分別を心掛けましょう。

〈ごみの分別等のお問い合わせ〉

  • ボタン電池回収について
     (一社)電池工業会(ボタン電池回収推進センター)
  • 0120-266-205
  • http://www.botankaishu.jp

(2019年6月号掲載)