陶芸と出合えたことで
自分の人生の幅が
倍になったように
感じています。

村井 善晃
Yoshiaki Murai
陶芸との出合いは、仕事の一環として子供たちと参加した陶芸体験でした。それまで陶芸に全く関心はなかったのですが、子供たちと一緒になって土と向き合い、黙々と自分の手で形を作り上げていく時間がとにかく楽しくて。ただの粘土の塊が、自分だけの唯一の「もの」になることの喜びや、焼き上がった作品を手にした時の感動が忘れられず、すぐに先生を探して陶芸を学び始めました。
陶芸作家としての経験や知識は、仕事にも活かされていると感じます。NHKの大河ドラマ「真田丸」が放映された時は、長野市観光振興課の職員として、「体感!! 戦国の絆 信州松代真田大博覧会2016」の実行委員会の事務局を担っていたのですが、その際に「松代らしいお土産が少ない」という観光客の声を多く耳にしたんです。そこで「真田丸」で知名度が向上した松代の新たな魅力のひとつとして、松代独自のお土産の開発を検討するべきなんじゃないか、と考えた時に思い浮かんだのが「柴石」でした。(2019年7月号掲載)