きんつば/1個 180円(税別)
誰もが一度は食べたことのある「きんつば」。きんつばのつばは刀の鍔(つば)のことです。江戸時代に京都で考案されたもので、当時は円形で刀の鍔に形が似ていることから「ぎんつば」と呼ばれていたそう。それが江戸に伝わったところ、銀より金のほうが景気がいいと、「きんつば」になり、時代の流れとともに、現在の四角いきんつばになりました。
たむらのきんつばは、北海道産小豆を用いたきんつば専用の餡が命。ふっくらと煮あげた小豆を、寒天と水、砂糖とともにじっくりと炊いていきます。餡は基本的に糖度で仕上がりを確認するのですが、きんつば用の餡は、豆の様子を目で見ながら職人の技で仕上げます。できるだけ小豆をつぶさないよう優しく丁寧に炊いた珠玉の餡は、小豆本来の美味しさを感じていただくことができます。
この専用の餡に薄く溶いた小麦粉をつけて、職人が一つひとつ手作業で各面を焼いていきます。たむらの中でも20年以上の経験を重ねた“火と話ができる”職人が、焼き面の状態を見ながらテンポよく各面を仕上げます。素朴でありながら職人の技がぎゅっと詰まった上品な甘さを、ぜひお楽しみください。