鮎の姿を
初夏の菓子に映して。

鮎焼き/1個 180円(税別)
 初夏、鮎の解禁の頃に合わせて作られる「鮎焼き」は、京都や岐阜、愛知のお菓子として有名です。カステラ風の生地で求肥を巻くのが定番で、関西では求肥と一緒に餡を包むことも多いそう。
 たむらの「鮎焼き」は、求肥だけの関西系。どらやきよりも緩い生地に国産生姜の搾り汁を入れたものを、職人が一枚一枚丁寧に手焼きしています。焼き過ぎると求肥をうまく包めなくなるため、生地を返すタイミングを見定めます。
 求肥は、寒晒の上質な白玉粉を用いたたむらの自家製。ふっくらと蒸しあげ、砂糖と水飴を加えながら丁寧に練り上げて、もちもちとしたなめらかな食感に仕上げます。求肥は熱々の生地でなければきれいに巻けないため、包むのは皮を焼いてすぐ。職人が焼き台から直接皮を手にとって、テンポよく求肥をくるりと巻いていきます。そこに目とエラ、しっぽ、胴と、それぞれに焼き印を押せば、活きのいい鮎の誕生です。
 初夏から夏に向かう季節にぴったりの「鮎焼き」は、生姜の風味とさっぱりとした甘さで、いくつでも食べられる美味しさ。餡ものが重く感じられる季節に嬉しい一品です。

氷をかたどった
無病息災を祈る菓子。

水無月
1個 230円(税別)
  • 「水無月」は京都発祥の和菓子の一つ。白いういろうの上に甘く煮た小豆をのせ、氷に見立てて三角形に切り分けたものです。京都では夏越の祓が行われる6月30日に、無病息災を願って水無月を食べるそう。夏の暑い時期に涼し気なお菓子をどうぞ。

旬彩菓たむら

  • 本店
  • 住所/長野市伊勢宮1-18-14
  • TEL/026-228-9235
  • 営業時間/9:00~18:00
  • 定休日/月曜日
  • 駐車場/8台

  • ながの東急店
  • 住所/長野市南千歳1-1-1ながの東急百貨店 地下1F
  • TEL/026-226-8181(ながの東急代表)
  • 営業時間/10:00~19:00
  • 定休日/ながの東急百貨店に準ずる
  • 駐車場/ながの東急百貨店駐車場をご利用ください。
  • http://www.shunsaikatamura.com/

(2020年7月号掲載)