秋になると、お客様から「すいーとポテトはまだ？」と聞かれるほど、秋冬の限定菓子として定着した「すいーとポテト」。発売から20年の年月をかけて、たむら自慢の逸品となりました。
　すいーとポテトの味を決めるさつまいもは千葉県産、佐原の紅あずまを使用。丁寧に皮をむいて輪切りし、水にさらしたら大きなセイロで30分ほど蒸し上げます。蒸し過ぎると食感が悪くなるため、常に職人が確認しながら、絶妙なタイミングで火を通します。そこに砂糖、バター、飯山みゆき卵の卵黄、生クリームを入れて撹拌し、最後に瀬戸内の粗塩を焼いた「焼き塩」を加えるのがたむら流。角のとれた優しい塩味が、さつまいもの甘味をさらに引き出します。仕上がった生地をタルトにたっぷりと詰めたら、卵黄を塗って230 ℃のオーブンで約12分。高温で焼き上げることで余分な水分が蒸発し、ホクホクとしたさつまいも本来の風味を味わうことができます。
　これから春のお彼岸までの間、多くのお客様に愛されるすいーとポテト。店では冷蔵で提供していますが、200℃以上のオーブンで5分ほど温め、バニラアイスを添えると絶品スイーツとしてお楽しみいただけます。