• やってみたいと思うことが
    自分の中に
    どんどん湧いてくるって
    すごいことだと思う。




      • 株式会社R-DEPOT

        インターン 安東 真生

        Masaki Ando

      • info@r-depot.com

大工さんに憧れていた
子どもの頃の夢を抱えて。

 両親ともに九州出身ですが、育ったのは東京。小さい頃からモノを作ったり組み立てたりするのが大好きで、小学校の頃は大工さんに憧れていました。
 そんな夢を抱えたまま成長し、建築学科のある大学を志望する中で出合ったのが信州大学です。受験直前に松本へ下見に行ったのですが、あいにくその日は大雪で、自分はスニーカーで右往左往しているのに、目の前では当たり前のように暮らしが営まれていて。自然とともに暮らすその姿に感動し、ここで暮らしてみたいと信州大学に進学することを決めました。
 最初の1年は、空の美しさや星の輝きなど、目に映る風景に心動かされ、カメラに収めることに夢中になっていましたね。写真は今でも大好きで、長野に来てからは門前のまちなみなどを撮っています。R︲DEPOTとの関わりは、建築学科の先輩に誘われて何気なく参加した「まるえいラボ」がきっかけでした。机上の学びを超えた実践の場を目指す「まるえいラボ」の活動は、自分の中に新たな可能性を拓いてくれたように思います。

やってみたい、挑戦してみたい
そんな思いが溢れてくる。

 「まるえいラボ」にR︲DEPOTの付属舎の内装を任せたいと、倉石さんから声が掛かったのは昨年の秋のことでした。そこからは毎週打ち合わせを行い、設計や調整を重ねる日々。時には厳しい言葉を掛けられることもありましたが、学生である自分たちを温かく見守ってくださり、まさしく実践を通してリノベーションの現場を学ぶことができました。自分たちが思い描いていた空間が実際に出来上がったときの感動は、今でも忘れることはできません。その後、倉石さんの描く構想に惹かれるまま、R︲DEPOTの活動に参加することを決めました。
 現在はインターンとして、主にイベントプロジェクトの広報やデザインを担当しています。R︲DEPOTは、外部イベントの受け入れと、R︲DEPOT主催のイベント開催の両輪で動いています。外部イベントの場合は館内案内図や看板等が主な制作物ですが、主催の場合はロゴの制作やリーフレット等のデザインも手掛けています。
 デザインはほぼ独学で、イラストレーターやフォトショップなどのソフトウェアで制作しています。もともと講義に使用するプレゼン資料などもグラフィカルな表現にこだわる方だったのですが、自分の考えを表現するためのデザインと、R︲DEPOTとして表現するデザインの違いに苦心しています。人の「思い」を汲み取ってデザインするという工程は、ある意味、建築に通じるものがあると感じています。1階正面のR︲DEPOTロゴやカフェのメニューなどのデザインも手掛けていますが、全体を通してR︲DEPOTのイメージがブレないよう配慮しながら、デザインを固めています。
 また最近は、古道具のリメイクにも挑戦しています。今は余りがちなタンスの棚を使った、ベッドサイドの小さなテーブルを試作中。使われなくなった古物を活かして看板やサイドテーブルなどに生まれ変わらせ、モノに新たな命を吹き込むことができれば素敵だなと思います。この他にも、やりたいこと、挑戦してみたいことがいっぱいあるんです。そう思えること、そしてそれにチャレンジできる環境があることに感謝しています。

(2022年9月号掲載)