• 湯治の良さはそのままに
    お客様の心と体の健康に
    寄り添えるホテルで
    在り続けます。

      • 信州 鹿教湯温泉 斎藤ホテル

        副支配人 岡崎 成利

        Narutoshi Okazaki

      • 信州 鹿教湯温泉 斎藤ホテル
      • 上田市鹿教湯温泉1387-2
      • https://www.saito-hotel.co.jp/

トレーナーを目指して
鹿教湯温泉 斎藤ホテルに。

 生まれも育ちも東京の自分にとって、信州は自然豊かな憧れの土地。子どもの頃から両親に連れられてウィンタースポーツに親しんでいたこともあり、高校卒業後は菅平にあった日本スポーツ科学専門学校に進学して、冬はスノーボードに明け暮れる日々を過ごしていました。
 斎藤ホテルに就職したのも、最初はトレーナーの仕事がしたかったからです。温泉プールやトレーニングジムが完備されている斎藤ホテルは、宿泊のお客様の体調や希望に合わせて、きめ細かなプログラムやサポート体制を整えていたので、やりがいのある仕事だなと感じていました。ただ、自分が入社した年はトレーナーに空きがなかったので、まずはレストラン部門に配属され、ホテルマンとしての経験値を積むことになったんです。そうしてお客様と関わっていく中で、斎藤ホテルの「お客様の心と体の健康」に寄り添う姿勢や湯治場としての誇り、湯治の良さを残しながら時代のニーズに合わせて柔軟に変革していく姿勢に共感し、自分は「食」からお客様の健康をサポートしていこうと考えるようになりました。以来20年、レストラン部門を中心に、斎藤ホテルを訪れる方の健康を願いながら、日々、お客様をお迎えしています。

「おかえりなさい」の心で
お迎えできる喜び。

 鹿教湯温泉は、1200年以上前から湯治場として栄えてきた土地です。その中で、創業以来400余年の歴史を重ねてきた斎藤ホテルは、常にお客様に新しい湯治の在り方を提案してきました。
 自慢の温泉は弱アルカリ性単純温泉で、柔らかなお湯は肌あたりも優しく、小さなお子様からご年配の方まで人を選ばず楽しんでいただけます。また露天風呂からは、春夏秋冬それぞれに表情を変える、清らかな渓谷と美しい木々の彩りを満喫することができます。
 お食事は、朝夕ともに地元産の食材や旬の素材を活かしたお料理を、ビュッフェ形式でお楽しみいただけます。連泊のお客様にもご満足いただけるよう、できる限り日替わりで新たなメニューをご用意し、好評をいただいております。「健康」と「食」は切り離せないもの。野菜をたっぷり使った郷土料理など、故郷に帰ってきたような美味しさをお届けしたいと、スタッフ全員でアイデアを出し合っています。連泊されているお客様は、何日か経つとレストランに杖を忘れていかれるんですよ。杖をつかなければ歩けなかった方が、楽しく食事をして杖を忘れて部屋に戻っていく。心も体もリラックスしている何よりの証拠だと、非常に嬉しくなる瞬間です。
 また、斎藤ホテルはリピーター率が70%と非常にリピーターのお客様が多く、ほとんどの皆様が連泊されていきます。お客様との関係も近く、「岡崎さんに会いに来たよ」といってお土産を持ってきてくださったり、初めて会った時は小学生だった方が、「子どもが生まれたので見せにきました」といって家族で訪れてくださったり、本当にありがたいことだと感謝しています。この喜びを胸に、これからも「おかえりなさい」の心で、お客様をお迎えしてまいりたいと思います。そしていつか、東京の両親に「鹿教湯温泉に斎藤ホテルという良いホテルがあるらしい」という噂話が届くよう、より一層頑張っていこうと思っています。
 今秋は、斎藤ホテルの敷地内に新たに「Restaurant溪」というレストランがオープンします。信州のよりすぐりの食材と長野県産ワインを、四季折々に移りゆく鹿教湯の美しい自然とともにご堪能いただけます。ご宿泊の折に、またお祝いのお席に、ご利用いただければと思います。

(2022年10月号掲載)