• 株式会社HALU会長

    倉石 竜也さん

売るものや提供するサービスは違っても、地域の人が楽しむ「居場所」をつくりたいという気持ちは同じ。

ながの情報53号(1977年2月25日発行)に掲載された広告。店名ロゴの横には、当時キャラクターとして使用していた学生服を着ているクマが。この頃は、学生服のほか作業服等も扱っていたそうです。

  倉石寛三商店が創業したのは、1896(明治29)年。当時は草履などを中心に販売を始めたそうです。長野駅が開業したのが1888(明治21)年ですので、駅周辺が発展することを見越しての開店だったのかもしれません。2代目になるとメリヤス生地などが普及し始め、婦人や子ども向けの洋服などを扱うようになりました。
 若者向けのカジュアルや学生服を中心に販売するようになったのは、3代目の父からです。当時は中・高生が学生服を自分流に着こなすことが流行っていて、さまざまなタイプの学生服を取り扱っていました。ベンクーガーやジョニーケイ、ジョンカーターなど、今の50代から60代くらいの方は、懐かしく思われるのではないでしょうか。ひとつのカルチャーとして、学生服が確立していた時代でした。
 時代の移り変わりとともに学生服に求められるものも変わり、現在は国内製造の縫製がしっかりとした全国標準学生服、ユニオンジャックを取り扱っています。また、シニア・初心者向けのパソコンとスマホの教室「みっぷす」も展開。曾祖父の代から販売するものやサービスは違っても、地域の人たちが楽しめる場所を作りたいという「思い」は、しっかりと受け継いでいます。

シニア・初心者向けパソコンとスマホの教室「みっぷす」。長野駅前校の他、今井校、小布施校があります。皆さん仲が良く、楽しくおしゃべりできる場所になっています。興味がある方は無料体験に来てみませんか。

  • 株式会社HALU
  • 〒380-0921 長野市栗田1568
    TEL 026-267-6188
    https://mips-nagano.com/

(2023年4月号掲載)