 
善光寺の西、立町の住宅が建ち並ぶ路地から少し奥まったところに佇む、平野珈琲。民家をリノベーションした店舗は、素朴でありながらおしゃれで落ち着いた雰囲気で、引き戸を開けて店内に入ると、コーヒーの良い香りに包まれます。2階には趣の違うテーブルや椅子がゆったりと並び、静かな時間が流れています。今回は、店主で焙煎士でもある平野仁さんに、蕎麦朧に合うコーヒーを選んでいただきました。
 コーヒーとお菓子というのは、それだけで相性が良い組み合わせですが、蕎麦朧という唯一のお菓子に合うコーヒーを選ぶというのは、珈琲屋としても非常に面白く、楽しませてもらいました。蕎麦朧を初めて食べた時は、ほろほろとした独特な食感と、蕎麦の香りに驚きました。この美味しさに合うコーヒーを私なりに想像しながら、テイスティングを行いました。
 コーヒーとお菓子というのは、それだけで相性が良い組み合わせですが、蕎麦朧という唯一のお菓子に合うコーヒーを選ぶというのは、珈琲屋としても非常に面白く、楽しませてもらいました。蕎麦朧を初めて食べた時は、ほろほろとした独特な食感と、蕎麦の香りに驚きました。この美味しさに合うコーヒーを私なりに想像しながら、テイスティングを行いました。 それぞれに違う味わいを楽しめる3種のコーヒーですが、蕎麦朧と合わせることで、いつもとは一味違う印象を持ちました。口の中に残る蕎麦朧とコーヒーが混ざり合った時の味の広がりや余韻の点でみてみると、もっとも相性が良かったのが「季節のブレンド・春」です。「マイルドブレンド」や「フレンチブレンド」の相性も悪くはありませんが、それぞれの持ち味が蕎麦朧にやや勝る印象もありました。「季節のブレンド・春」は蕎麦朧との一体感や、香りの広がりがきれいで、余韻も長く楽しむことができました。
  それぞれに違う味わいを楽しめる3種のコーヒーですが、蕎麦朧と合わせることで、いつもとは一味違う印象を持ちました。口の中に残る蕎麦朧とコーヒーが混ざり合った時の味の広がりや余韻の点でみてみると、もっとも相性が良かったのが「季節のブレンド・春」です。「マイルドブレンド」や「フレンチブレンド」の相性も悪くはありませんが、それぞれの持ち味が蕎麦朧にやや勝る印象もありました。「季節のブレンド・春」は蕎麦朧との一体感や、香りの広がりがきれいで、余韻も長く楽しむことができました。 
 
(2023年4月号掲載)