• 常に新たな挑戦を
    続けることで
    そこから広がる世界を
    もっともっと見てみたい。




      • 株式会社TOSYS

        経営企画部長/ グループ事業推進室長/ 新規事業開拓室長

         中谷 建 

        Ken Nakaya

通信技術の進化を
一番間近で見続けてきた。

 男3人兄弟の長男で、お山の大将。父親の仕事の都合で長野県内を点々としていたのですが、物怖じすることなく、弟たちを引き連れて遊びまわっていましたね。昔から面白いこと、新しいことが大好きで、都内の大学に進学してからは、自分とは違う価値観を持つ人たちと出会うことで、今まで知らなかった世界が大きく広がりました。
 卒業後は、大手通信会社に入社。当時はまだ、インターネットとは、という時代です。電話回線からISDN、ADSL、光回線、そして今は5Gと、この30年ほどの間に、通信技術は劇的に進化してきました。その変遷の過程を最前線で見続けてこられたことは、非常に刺激的でしたね。コンサルティング営業として、多くの行政や企業と一緒に誰もやったことのないこと、新しいことに挑戦し、多様な思考を持つ人たちとセッションする中で、新しいアイデアが生まれる瞬間は本当に楽しかったです。このノウハウを次代に伝えたいと思っていた時にご縁をいただき、TOSYSにお世話になることになりました。

SAVREQで見えてくる
新たな可能性。

 株式会社TOSYSは、通信インフラの建設事業を主軸としています。誰もが安心して過ごせる「暮らし」のための重要な役割を担っており、社員は皆、日々誇りを持って仕事に取り組んでいます。そして今、さらに新たなフィールドへ進出し、新しい技術を活かしたビジネスに挑戦しようとしています。
 そのひとつが、「SAVREQ」です。これは、AI自動撮影サービスとオンラインレッスンを融合させた、新しい「スポーツDX」サービスです。スキーヤーが自分でQRを読み込みスタートすることで、自分の滑りを自動録画。その動画をインストラクターに送ると、アドバイスを書き込んだカルテを送り返してもらえます。いつでも誰でも気軽にレッスンを受けることができ、自分の滑りをデータとして蓄積することができるため、留意点や上達の過程を振り返ることもできます。現在、野沢温泉スキー場や菅平高原スノーリゾート、八千穂高原スキー場に導入されていますので、興味のある方は挑戦してみてください。またこの春、「SAVREQ」をさらに発展させた、「SAVREQ TeamSports」を開発。チームスポーツのDXサービスも提供する予定です。
 現在、新規事業開拓室の拠点となっている「R︲DEPOT」も、実はTOSYSの新たな取り組みのひとつです。善光寺の門前に、起業・創業・移住者を支援するイノベーション拠点を作りたいというMY ROOMの倉石さんのビジョンに共感し、プロジェクトのスタート時からともに動いてきました。「R︲DEPOT」は、旧電報局のビルをNTTから借り受け、TOSYSが通信環境を整備。既に多種多様な業態の企業が入居し、交流が始まっています。ここを核として、新たな地域ビジネスが生まれることを期待しています。TOSYSも信州大学工学部と連携し、「SAVREQ」の機能をパーツに分解して新たなビジネスモデルを再構築する、学生によるDX実装コンテストを開催したいと考えています。
 このほか、全国16番目の拠点として「Microsoft Base Nagano」をオープンするなど、TOSYSは、常に新しいことに挑戦し続けています。。

(2023年6月号掲載)