• 自らが思い描くビジョンを
    実現するために
    人とのご縁を大切にしながら
    常に走り続けていたい。

      • 株式会社山翠舎

        代表取締役社長
        山上 浩明

        Hiroaki Yamakami

      • 株式会社山翠舎
      • 長野市大字大豆島4349-10
      • https://www.sansui-sha.co.jp/
      • 古木買取、販売、古民家有効活用のご相談は
      • 050-5445-1390(平日9:00~17:00)
  • FEAT.space大門2Fにて
    FEAT.space大門2Fにて

目の前にある「モノ」に
新たな価値を見いだす視点を。

東京支社にて  長野生まれの長野育ち。祖父の代から続く家業の木工所が自宅の目の前にあって、幼い頃から職人さんたちに囲まれて育ちました。季節の折々に父が開く宴席では、お酌係として職人さんたちの間を飛び回っていましたね。「ひろちゃん、ひろちゃん」と、みんなに可愛がってもらったことを覚えています。
 木工所には端材も多く、また家の裏には竹林があり、小学校の低学年の頃には自分のナイフで竹とんぼや竹鉄砲を作って遊んでいました。目の前にある「モノ」を、自分の発想や創造力で新しい「何か」に作り上げていく、その過程が面白かったし楽しかったですね。思い返せばこの頃の経験が、今の自分を形作ったのかもしれません。素材の持つポテンシャルを最大限に活かすという視点や、新たな価値を持たせるというひらめきは、まさに今、自分が進めているビジネスの原点になっています。
 山翠舎で自らが最初に手掛けたプロジェクトでもある「古木」も、この発想から生まれました。古い家が壊され、すべてが捨てられてしまうことに疑問を感じ、歴史を積み重ねてきた柱や梁に新たな命を吹き込むという視点で、「古木」と命名。1本1本のバックグラウンドも合わせて保管・管理することにより、そこに新たな価値を生み出しました。現在「古木」は山翠舎の職人たちの手によって、新たな場所で新たな歴史を紡ぎ始めています。

FEAT.spaceを軸に
このエリアを魅力あるまちに。

大町倉庫にて  現在、山翠舎は大町市に古木専門の倉庫を構え、常時5千本以上の「古木」を管理しています。ありがたいことに年々規模が拡大しているプロジェクトですが、そこから新たに見えてきたのが、空き家問題や過疎化、まちづくりなどの地域課題でした。
 「古木」が出るということは、家が壊されるということです。その地域に住む人がいなくなると、生態系が壊れるかのように、まちが機能しなくなっていく。また逆に、先祖代々続く家を、誰も住まないからといって簡単に売ることはできない心情もわかります。これらの課題を解決するためには、更にもう一歩、踏み込まないといけない。議論しているだけではダメなんです。みんなが納得でき、メリットがある方法を模索し、自ら行動に移さなければいけない。
 山翠舎では新たに、当社が古民家を借りて改築やリノベーションを行い、古民家に新たな価値を付加した上で、その古民家でまちの賑わいを創出したいという意欲のある人をマッチングさせるというプロジェクトが動き出しています。家賃を売上変動制にすることで、単なる貸主・借主という関係ではない、共にまちを盛り上げる仲間として、自らもリスクを負って取り組んでいます。もし今、家のことで悩んでいらっしゃる方がいれば、ご相談いただきたいと思います。単に壊す、売る、貸すだけではない、新たな提案をさせていただけると思います。
 東町に新たな拠点としてオープンさせた「FEAT.space」もそのひとつ。私はこのエリア全体を、大人が集い、愉しめるまちにしたいと考えています。例えばスペインの「サンセバスチャン」のような、歴史ある街並みに美食のバルが立ち並ぶようなイメージ。善光寺の門前が醸し出す雰囲気の中、大人が集い、そぞろ歩くまちはとても魅力的だと思います。「FEAT.space」を核にエリア全体のイメージを膨らませ、多くの人とのご縁をいただきながら、まちの在り方を模索し、創造していきたいと思います。「FEAT.space」では、農家さんによる出荷できない不揃いの野菜を「お福分け野菜」として提供する朝市を開く構想もあります。挑戦者である山翠舎の新たな展開にご期待ください。

(2023年9月号掲載)