• 山並みが美しい
    長野を拠点に
    地域の皆さまと
    ともに歩んでいきたい。

      • 株式会社インテージテクノスフィア
        エンタープライズ第二本部

        システム・サービス二部 部長
        前田 聡子

        Satoko Maeda

      • 株式会社インテージテクノスフィア
      • 長野市稲葉上千田沖318
      • https://www.intage-technosphere.co.jp/

淡いあこがれから
自分なりの道を見つけて。

 自然豊かな白馬村育ち。北アルプスの雄大な山々に見守られ、ペンションを営む両親のもとで伸び伸びと育ちました。幼い頃から、アルバイトのお兄さん、お姉さん、またお客様にも可愛がってもらい、いつも賑やかに過ごしていましたね。
 父は旅行会社から脱サラしてペンションを始めた人。今思えば、よく思い切ったものだと思います。その関係か、家にはお客様のほか、父の旅行会社時代の元同僚がよく来ていて。そんな身近な大人からの影響でしょうか。旅行をサポートする仕事に淡いあこがれを抱いて、高校卒業後は旅行関係の専門学校に進学しました。
 初めての東京、初めての一人暮らしにとまどいながらも2年間真剣に学ぶ中で、旅行業務がいかに多岐にわたるものであるか、お客様に安心して旅行を楽しんでもらうために、旅行会社の人たちがどれだけ心を尽くしているかを知ることができたように思います。その頃には、自分は前面でお客様に対応するよりもサポートの方が向いていると感じていたので、旅行業務の後方支援を担う仕事へ。主に海外旅行商品の精算業務に携わり、さまざまなルールや専門知識を学びながら、よりスムーズに的確に仕事を進めるため、日々研鑽を重ねました。複雑な業務で大変なこともありましたが、自分が旅行事業を支えているという自負とやりがいを感じていました。

心豊かな長野の地で
旅行業界のために役立ちたい。

 「旅行」という大きな業界の中で自分なりにキャリアを重ねてきた頃、勤めていた会社が後方業務を北海道に一元化することになって。北海道へ行かなければ、これまでとは全く違う業務に異動という岐路に立たされました。もう一度ゼロから始めるのか、と悩んだ時、「だったら長野に帰りたいな」と思ったんです。夢中で頑張ってきたけれど、これからは地に足をつけて、仕事と生活のバランスを整えながら暮らしたい。そう思った時に、業務で関わっている企業の中に、長野の会社があったことを思い出して。それが「インテージテクノスフィア」との出会いでした。会社から「こういう人間がいるんだけど」と通してもらったところ、とんとん拍子で話が進み、気がついたら長野に。これまで培ってきたキャリアを活かすことができ、実家からも近い長野で山々を眺めながら仕事ができるなんて、大きなご縁をいただけたなと、ありがたく思っています。
 現在は、旅行業界のシステム開発や精算業務の代行など、旅行業務の一部をインテージテクノスフィアが担うことで旅行会社や宿泊施設をサポートし、各社、各施設がお客様対応に集中できるよう支援しています。旅行業界の精算業務は非常に複雑で、紙での対応もまだまだ多くあります。より効率的なシステムの開発と手作業の組み合わせで、お客様に満足いただけるよう取り組んでいます。
 また、そんな複雑な業務を支えてくれているのが、地域のパート社員さんです。繁忙期には100人以上の方が働いていますが、皆さん、ご家庭や子育てがある中、頑張っていただいています。今後、さらに働きやすく、やりがいのある会社にすることで、地域の雇用を生み出し、多くの方に仕事の楽しさを感じていただけたらと思っています。
 コロナ禍も落ち着き、旅行業界も活気を取り戻してきました。インテージテクノスフィアは、日本旅行業協会が構築する「観光産業共通プラットフォーム」事業に携わり、各旅行会社が協業できる業務を一元化することで、旅行業界全体に寄与しています。私も長野の地から、旅行業界に貢献できるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。

(2024年2月号掲載)