• 学生たちのアイデアを
    地域へ、そして未来へとつなげ
    よりよい社会を目指していく。

    • 長野県立大学
      ソーシャル・イノベーション創出センター 須藤 展啓さん
      グローバルマネジメント学部4年
      白土 姫歌さん
      グローバルマネジメント学部4年
      中尾 彩那さん



 2015年の国連サミットで「SDGs」が採択され、2030年までに達成すべき世界共通の目標が示されてから、来年で10年。私たちは、持続可能な社会へと舵を切れているのでしょうか。
 このシリーズでは、さまざまな課題解決のために、長野の企業や団体がどんな取り組みを始めているのかをご紹介します。今回は、長野県立大学ソーシャル・イノベーション創出センターの須藤さん、学生の白土さん、中尾さんにお話を伺いました

長野県立大学として
多面的にアプローチしていく。

 平成30(2018)年4月に開学した長野県立大学は、開学当初からSDGsの視点を持って、さまざまな取り組みを行ってきました。長野県が令和元(2019)年4月より推進している「長野県SDGs推進企業登録制度」には、その創設の検討段階から参画。全国で初めて制定された制度の第1期として登録を果たし、ハード、ソフトの両面からアプローチを展開しています。
 ハード的な取り組みとしては、開学前の校舎建設時から「地下熱空調システム」や「ナイトパージ」など、省CO2・自然エネルギー活用技術を積極的に導入。さらに令和3(2021)年には、長野県の水力発電由来の再エネ100%調達を達成し、「第22回グリーン購入大賞優秀賞」を受賞しました。県産材をふんだんに取り入れた美しい校舎は、長野県で学ぶ学生たちを温かく見守っています。
 ソフトの面では、大学内に設立された「ソーシャル・イノベーション創出センター(CSI)」が中心となって、学生はもちろん地域とも連携し、「公開講座」や「デリバリーアカデミア」等でSDGsをテーマにした学びの場を実現。持続可能な社会を目指す人材の育成や、具体的な活動へのサポートを積極的に行っています。

学生ならではの発想が
つながることで大きく広がる。

 昨年5月、第一生命保険株式会社様、炭平コーポレーション株式会社様のご支援により、「第2回長野県立大学 SDGs・地域貢献アイデアコンペティション」が開催されました。これは、学生たちの自由で豊かな発想から生まれるSDGsの実践や、地域活性化、地域貢献の推進を目指すものです。優秀なアイデアに活動費を助成することで、学生たちのアイデアを形にするまで支援し、その過程を通して学生たちの成長をサポートしています。学生の発想はいつも新鮮で驚かされることも多く、その可能性を伸ばすことこそが、大学の在るべき姿であると実感しています。今後も地域の皆さまの力をお借りしながら、地域とともに歩む大学を目指していきます。

学生のSDGs活動事例

もっと楽しく知る・学ぶ!
SDGsガチャガチャ

 「SDGsって難しく考えがちだけど、ガチャなら楽しみながらSDGsについて知ってもらえるかも」というアイデアをコンペでプレゼンしたら、「面白い」と言ってもらえたことが、すべての始まりでした。学園祭でダンボールのガチャを実際にやってみたら思った以上に好評で。その後はCSIの須藤さんから地域コーディネーターの新井さんへつながり、そこからさらに輪が広がって、気が付いたら松川町の工房で未利用木を使った木製のガチャを作っている私たちがいました。今年の2月には、東京の下北沢でワークショップ「Gatcha-今夜、作るSDGs」も開催。「津田塾大学梅五輪プロジェクト飯田ワーキンググループ」さん、「明治大学建築・アーバンデザイン研究室」さんとも共催し、それぞれにSDGsの視点に立ったワークショップを行いました。またガチャには松川町の未利用木で作った「スマホスタンド」をはじめ、津田塾大学さんには「飯田水引のクリップ」を、明治大学さんは「鹿革のコード止め」を提供していただき、楽しみながらSDGsについて考えることができたと思います。本当に多くの方が親身になってサポートしてくださり、自分たちの力だけでは難しいこともやり遂げることができました。この経験を糧に、私たちもいつか人と人をつなぎ、誰かを応援できる人間になりたいと思います。
(白土姫歌・中尾彩那・池田蒼菜)

お問い合わせ

  • ソーシャル・イノベーション創出センター(CSI)
    〒380-0845 長野市南長野西後町614-4(長野県立大学後町キャンパス)
    TEL 026-262-1725 FAX 026-262-1726

(2024年6月号掲載)