オヤマボクチをつなぎにした
須賀川そばの美味しさを
そば打ちの文化と合わせて
世界に発信していく。

北沢 滋子
Shigeko Kitazawa
戦中の東京で生まれ、福岡に疎開して自然豊かな土地で育ちました。戦後、東京に戻ったのは小学校5年生の時。東京タワーが建設される様子を眺めながら、戦後復興とともに変わりゆく東京を体感しました。高校生の頃から好奇心が強く、友人と連れ立っては全国各地を旅していましたね。当時はユースホステル全盛期だったので、そこで知り合った人と一緒に旅行を企画したりと、刺激的でおもしろい毎日でした。旅先の美しい風景や、その土地ならではの食を味わう喜びが、今の自分の原点になっていると思います。
昭和48(1973)年、念願だった「民宿 はちのこ」をオープン。夫のお父さんが「八郎」という名前で、小さい頃から地域の人に「八郎のところの子ども、八の子」と呼ばれていたのが由来です。地元の人間にとっては馴染みのある、楽しいネーミングで気に入っています。(2025年5月号掲載)