
「マジシャンSATO」として、子どもたちの前で初めてマジックショーを披露したときのことは、今でも忘れられません。目を輝かせ、歓声を上げる子どもたちの笑顔に満たされ、自分が目指す世界はこれなんだと、心から思うようになりました。
そこからは、ショーに必要だと思うことはどんどん取り入れていきました。タップダンスにジャズダンス、バルーンアートもこのころから始め、マジックの大会にも積極的に参加するようになりました。人との出会いにも力をもらいましたね。少しずつマジックショーの依頼も増え始め、中でも「イオンスタイル上田」は、現在でも定期的にマジックショーを開催させていただいています。
マジシャンSATOとしての活動が軌道に乗り始めた2020年、日本はコロナ禍に突入。振り返れば苦しい時期でしたが、ひさしぶりにマジックショーを開催した時に、お客さまの反応がとても良かったんです。思えばコロナ前は「どうすれば自分の世界観を見せられるか」という思いが強かったのですが、いつのまにか「どうしたらお客さまに喜んでもらえるのか」に、自分の考えがシフトしていたことに気付きました。見る人が楽しく幸せになれる時間を届けることこそが、自分の目指すマジックショーであると改めて明確になった瞬間でした。
そこから積極的に活動を再開し、2020年に推薦を受けて日本奇術協会に所属し、現在は正会員に。さらに2024年度にもっとも活躍したマジシャンに贈られる「ホープ賞」を受賞することができました。長野県を拠点に活動するマジシャンが受賞するのは珍しく、非常に嬉しく思っています。今年はさらにマジックショーの内容を充実させ、他ジャンルの方々とコラボしたマジックショーなど新しいことにも挑戦していきたいと思います。誰もが笑顔になれるマジックショーをお届けしますので、どこかで見かけたら気軽に声を掛けてください。