
標高2、000mを誇る志賀高原焼額山スキー場は、国内のスキー場の中でも最高レベルのパウダースノーが自慢です。山頂からの眺めは圧巻で、バリエーション豊富な20のコースは、初心者から上級者まで楽しんでいただけます。
早朝、そのコースをひとつずつ確認することから、パトロールの仕事は始まります。夜に降雪があると、立入禁止看板やコース指示を示すポールが見えなくなってしまうこともあるため、お客様の安全を守るためにもチェックは欠かせません。その後は、お客様からの要請に素早く対応できるよう、常に連絡を取り合いながら臨機応変に動いています。
実は、パトロール隊員になって3シーズン目の冬に、心肺停止で突然倒れたお客様の搬送を経験したことがあるんです。その衝撃は今でも忘れられないですし、全員が協力、対応したことで命が助かったと聞いたときは、本当に嬉しかったです。パトロール隊員としての責任の重さを痛感すると同時に、やりがいを感じることができました。
最近はバックカントリーが人気で、滑走を禁止されているコース外に出て滑り、怪我をする事故が増えてきています。コース外は、パトロール隊員の安全も確保できないため、救助にも危険が伴います。雪質が良いので楽しくなる気持ちは分かるのですが、ルールを守って滑っていただきたいと思います。
現在、焼額山スキー場のゲレンデ管理は、「パトロール」「降雪作業」「圧雪作業」を、8名の社員で担っています。まだまだ勉強の日々ですが、技術や知識を身に付け、経験を重ねることで、お客様が安心してウィンタースポーツを楽しめるスキー場を目指していきたいと思います。今年の冬は焼額山スキー場で、ぜひパウダースノーの楽しさを感じていただければと思います。