• 長野市街地にある
    映画館として
    地域の皆さまと共に
    歩み続けたい。

      • 長野グランドシネマズ
        代表取締役

        中谷 冨美子

        Fumiko Nakatani

      • 長野グランドシネマズ
        中谷商事株式会社
      • 長野市権堂町1506
      • 026-233-3177
      • https://grandcinemas.jp/

映画館で生まれ育ち
映画館を愛し続けてきた。

 昭和25(1950)年に、祖父が吉田に「吉田映画劇場」を開業。戦後の復興期から高度経済成長、バブル期と、時代の変遷とともに、「豊野活動館」、「長野映画劇場」、「長野第二映画劇場」、「長野グランド劇場」、「東宝グランド劇場1・2」と形を変えながら映画館を営んできました。
 私が子供の頃は、映画館に住んでいたんですよ。当時は祖父母と、父を含めた4人兄弟とその家族の5世帯17人が映画館の空いたスペースで暮らしていました。小さい頃は映写室の監視用の窓の前にテーブルを置いて、そこに座って映画を観たりしていましたね。まるで「ニューシネマパラダイス」のトトのようです。館内で妹たちとままごと遊びをしたり、昔は大らかな時代でした。
 平成の時代になると、「シネマコンプレックス」と呼ばれる複数のスクリーンを持つ映画館が登場しました。各県に次々と「シネコン」が建つ中、県庁所在地でシネコンがなかったのが、山形市と長野市です。外資系による郊外へのシネコン進出も噂される中、「善光寺のお膝元である中心市街地に映画館があることに意味がある!」と一念発起。長野電鉄様とご縁をいただき、また多くの方のご協力を得て、平成18(2006)年6月24日、公共交通を利用して子どもからお年寄りまで誰もが映画を楽しむことができる市街地のシネコン、「長野グランドシネマズ」をオープンさせることができたのです。以来、長野グランドシネマズは、「グラシネ」の愛称で多くの皆さまに愛していただき、今年、20周年を迎えることができました。

20周年を機に
さらに地域と連携して。

 今年は20周年記念イヤーということで、1月から毎月記念イベントを開催しています。2月22日の「猫の日」に開催したイベントでは、動物写真家である岩合光昭さんが監督を務めた「ねことじいちゃん」の主演猫、「ベーコンさん」の追悼上映に合わせ、地域の皆さまから愛猫の動画を募集して、映画上映後に59匹を銀幕デビューさせました。自分の猫が大スクリーンに映し出されると皆さん大興奮で、会場全体が笑顔あふれる温かな雰囲気に包まれました。岩合光昭監督と主演の立川志の輔師匠からメ
ッセージ映像もいただき、思い出に残る素敵なイベントになりました。次は犬動画もやって欲しいとの声もいただいています。
 また、地域との連携も20周年を機にさらに深めていきたいと考えています。長野高校の管弦楽班や、長野西高校の吹奏楽部によるロビーコンサートも企画。高校生たちの発表の場として、また映画館の新たな楽しみ方のひとつとして、地域の皆さまにご提案できればと思っています。「ナガノ若者応援プロジェクト」も始動させ、岡学園トータルデザインアカデミーの学生の作品上映も始めました。入場時の幕間に流すことで、地元に未来のクリエイターがいることを地域の皆さまにも広く知っていただければと思います。
 現在は、「グラシネくん塗り絵コンテスト」を実施中です。5月31日までにグラシネくんの塗り絵を応募していただくと、優秀作品はシアター内で上映されます。小さなお子様から大人までどなたでも大歓迎!ぜひご応募ください。また、「あなたとグラシネの思い出」も募集しています。いただいた投稿は公式サイトに掲出。みんなで楽しか
った思い出や映画の素晴らしさを分かち合いたいですね。今年は毎月24日を誰でも1、200円で映画が楽しめるサービスデーにしました。この機会に大スクリーンで、ゆっくりと映画をお楽しみください。

(2026年5月号掲載)