散歩するように
ふらりと訪れてほしい
ふわりと風通しの良い
あなたの美術館です。

笠原 美智子
Michiko Kasahara
茅野市で薬局を営む両親のもと、3姉妹の長女として育ちました。父はどちらかといえば研究肌の人で薬局を切り盛りするのは母だったので、性別に関係なく働くことが当たり前の環境でしたし、私にとってそれは自然なことでした。
初めて長野県立美術館を訪れた時に感じたのは、風通しの良い美術館だなということ。建物に威圧感がなく出入口も多いので、どこからでもふらりと入ることができます。私が特に気に入っているのは屋上広場の「風テラス」です。善光寺や四季折々の移ろいが美しい山並みを一望でき、爽やかな風を感じながらのんびりとした時間を楽しむことができます。館内各所にゆったりとくつろげるソファや椅子も配置されているので、お散歩のついでにひと休みする感覚で気軽に遊びに来てほしいですね。穴場は東山魁夷館の中庭に面したラウンジ。魁夷の世界を楽しんだ後に、ゆっくりと余韻に浸れる空間になっています。ぜひ一度、訪れていただきたいと思います。(2026年7月号掲載)