美しい信仰の地を
未来へとつなげていく。
奥社といえば、まず思い浮かべるのが荘厳な杉並木ではないでしょうか。文禄3(1594)年、朝鮮出兵から無事帰国した上杉景勝の支援を得て社殿が再建された頃から、元禄期にかけて段階を追って奥社参道に杉が植樹されたと考えられます。あまり知られていませんが、参道は奥社から怪無山の山頂方向に延びていて、立冬と立春の日は、杉並木の間、随神門の上からまっすぐに太陽が昇るんです。この杉並木を一体誰がどのように設計したのか、興味は尽きません。200本ほどの杉の巨樹から成る杉並木が神域である奥社の地を守り、この杜は昭和48(1973)年に長野県の天然記念物に指定されています。
そんな参道を杉の香りに包まれながらゆっくり歩いていくと、石垣が残っている箇所を確認することができます。これが、奥社の院坊跡です。奥社には江戸時代まで12の院坊があり、調査を進めたところ、さらに多くの院坊が存在していたことがわかってきました。新たに川から院坊に引かれた水路跡なども見つかっており、これからの調査に期待が高まります。
また、杉並木が終わった参道の右側奥には、太陽が差し込む広い空間があります。よく見ると建物の土台となる礎石が点在しており、ここに大きな講堂があったことがわかります。これは、多くの修行僧などが集まる場所が必要だった証であり、ここから戸隠信仰がいかに栄えていたかを知ることができます。
まだまだ語り尽くせない戸隠奥社の魅力を、さらに多くの方に知っていただくために、倒れた杉の後にスギ苗を植えるなど、先を見据えた活動も始まっています。一昨年「一般財団法人戸隠奥社の杜財団」を設立。皆様のご支援を得て、戸隠の美しい自然を守りながら信仰の地を未来へとつないでいきたいと思います。
- 旬彩菓たむらを代表する菓子である「蕎麦朧」は、戸隠産の最上級そば粉、長野県産の上質な小麦粉、和三盆、カルピスバター等を用いた、たむらオリジナルの和菓子です。生地を仕込んで焼き上げるまで、一つひとつの工程を手作業で丁寧に仕上げるからこそ、ほろほろとした独特な食感と風味豊かな蕎麦の香りを感じていただけます。

蕎麦朧を味わう
- 小さくてかわいらしく、とても上品で食べ飽きない美味しさですね。甘さも控えめでくどくなく、そばの香りをふんわりと感じます。戸隠産のそば粉を使っていただいていると聞くと、とても親しみを覚えて嬉しく思います。