変わりゆく時代とともに
戸隠の信仰を見守って。
久山家の奥深く、約130年もの永きにわたり厨子の扉を閉ざしていた九頭龍弁財天様に光が当たったのは、平成11(1999)年のことです。時代の移り変わりとともに、各宿坊にひっそりと保管されていた仏様も改めてお祀りすることで、戸隠信仰の歴史も含めて後世に伝えていこうという機運が高まったことを受け、修復に出されました。京都の大仏師にお願いして当時の輝きを取り戻した九頭龍弁財天様は、現在、久山家の神殿に祀られています。
江戸時代初期のものと考えられる九頭龍弁財天様は腕が8本ある八臂弁財天であり、左右に大黒天と毘沙門天、そして眷属の十五童子と男女神等を揃えた立体曼荼羅となっています。色彩鮮やかな厨子の中、活気あふれる童子たちが柔和で品のある弁財天様の周りを賑やかに取り囲む、美しくも完成された世界に心が安らぎます。10時から14時までどなたでも参拝していただけますので、ご希望の方はお声掛けください。
では、九頭龍社の本尊であった弁財天様はというと、善光寺の宿坊のひとつである蓮華院に祀られています。神仏分離令の際に五社の本尊はそれぞれ山を下り、九頭龍弁財天様は當山賽勝院に移られたそうですが、その寺が廃寺となったことから天台宗の寺院を巡られ、後に蓮華院に移されたそうです。現在は、令和4(2022)年に改修された立派なお堂に祀られ、どなたでもお詣りすることができます。
嘉祥2(849)年の開山より千年を超えて連綿と続いてきた戸隠一山の信仰の歴史は、時代ごとに大きく変化しながら今日まで続いてきました。これから先も、変化し続けるであろう戸隠を楽しんでいただければと思います。
- 旬彩菓たむらを代表する菓子である「蕎麦朧」は、戸隠産の最上級そば粉、長野県産の上質な小麦粉、和三盆、カルピスバター等を用いた、たむらオリジナルの和菓子です。生地を仕込んで焼き上げるまで、一つひとつの工程を手作業で丁寧に仕上げるからこそ、ほろほろとした独特な食感と風味豊かな蕎麦の香りを感じていただけます。

蕎麦朧を味わう

- まろやかで甘すぎず美味しいですね。昔、中社に「まつざわ」というお菓子屋さんがあって、香煎や羊羹などを作っていました。また、みやげ店では笹の葉を集めて軒に干して、これにあめを包み戸隠みやげとして売っていました。大変懐かしい記憶です。