
生まれ育った高山村の地に店を構えたのは、地域の人たちに恩返しをしたいという気持ちがあったからです。子安神社のお膝元に店を開いたので、店名に「子安そば」を冠し、平成27(2015)年に、自宅を建て直して「子安そば 文の藏」をオープンさせました。
要となる玄蕎麦やお米は、店から半径2㎞以内の土地で採れた、高山村産のものだけを使用しています。お米は合鴨農法による無化学肥料米のミルキークイーンです。天ぷらなどに使用する野菜も、できるだけ高山村産のものを仕入れて提供するようにしています。お客様に高山村まで来ていただくんですから、高山村の美味しいものをまるごと食べて帰っていただきたい。そんな思いで、真心を込めて毎日蕎麦を打っています。
おかげさまで地域の皆さんにも喜んでいただき、多くのお客様に訪れていただいています。玄蕎麦で打つ蕎麦は色が黒くて荒々しい見た目ですが、香り高く、蕎麦の風味が強く感じられます。自分にしか打てない、この店でしか味わえない蕎麦だと自負しています。お客様に「美味しかったよ」と声を掛けていただくと、本当に嬉しいですね。常連さんに、「わざわざ感想を伝えてくれるということは、心から美味しいと思ったからだよ」と言われ、改めて気持ちが引き締まりました。これからも、日々、精進していきたいと思います。
開店から今年で11年。当初は二八で打っていた蕎麦も、今は九一で打てるようになりました。ご予約をいただければ十割もできますので、ぜひ一度、味わってもらいたいですね。そしてお食事を堪能していただいた後は、高山村も楽しんでいただければと思います。自然も人も素晴らしい高山村は、知れば知るほど愛すべき村です。大好きな故郷のために、これからも楽しんでいきたいと思います。