これからも戸隠の地で
一心にそばを打ち続けていく。
夏、「戸隠そば祭り」は種まきから始まります。白装束を身にまとったそば職人たちが、貴重な戸隠在来種のそばの種を、戸隠神社の神主が清めた圃場に丁寧に蒔いていきます。この種こそが、大神様へ献納されるそば。戸隠の冷涼な大地で芽吹き、可愛らしい白い花を咲かせ、やがてぷっくりとした実を結びます。
秋の夕暮れ、実ったそばを収穫する刈入式が行われます。集まったそば職人たちは、実りに感謝しながら手刈りで丁寧に収穫。自分たちが毎日店で打っているそばが、そば農家さんや製粉業者さんに支えられていることに改めて感謝します。
戸隠の山に冬の足音が聞こえてくる晩秋、「戸隠そば祭り」が行われます。献納祭前夜の「お焚き上げ」では、古くなったそば道具やそばざる、そば玉に感謝の思いを込めて大神様の御前で焚き上げていきます。真っ暗な夜空に赤々とした炎がゆらめく様は幻想的で、身も心も清められるような気がします。
翌日、そば職人たちが一堂に会し、「献納祭」が執り行われます。「こね役」「延し役」「切り役」に選ばれた三役が、今年の実りに感謝し、来年の豊作や商売繁盛を願いながら、大神様への献納そばを一心に打ちます。その後、打ちたてのそばや戸隠の地大根などを、行列を作って大神様の元へと運び、献納の神事となります。厳かな中にも心温まる神事が終わると、戸隠に秋の新そばの季節が到来するのです。
「戸隠そば祭り」では、このほか「半ざる食べ歩き」や「戸隠そばのある風景フォトコンテスト」なども実施しています。ぜひこの機会に、戸隠を訪れていただければと思います。昔ながらの「一本棒丸のし」で打ったそばを、戸隠の伝統工芸品である竹細工のそばざるに「ぼっち盛り」にし、戸隠おろしの薬味を添えてお待ちしています。
- 旬彩菓たむらを代表する菓子である「蕎麦朧」は、戸隠産の最上級そば粉、長野県産の上質な小麦粉、和三盆、カルピスバター等を用いた、たむらオリジナルの和菓子です。生地を仕込んで焼き上げるまで、一つひとつの工程を手作業で丁寧に仕上げるからこそ、ほろほろとした独特な食感と風味豊かな蕎麦の香りを感じていただけます。

蕎麦朧を味わう

- 口に入れると、ふわりとそばの香りが広がりますね。この独特の食感も美味しいです。季節によってこの風合いも少し変わるとお聞きしました。今日はどちらかといえばしっとりほろりとした感じなので、夏のサクほろも食べてみたくなりました。