鬼無里のために
自分たちに何ができるかを
考えることで
仲間が増えていきました。

樋口 綾
Aya Higuchi
2005年に長野市と合併した旧鬼無里村は、現在人口が約1、300人。高齢化が進み、60%以上が60歳を超える山あいの小さな地域です。それでもみんなで力を合わせて、「鬼無里に住んで良かった、鬼無里で育って良かった」と思える場所にしようと、さまざまな取り組みを行っています。
まず、鬼無里にとって地域の課題でもある「雪下ろし」問題に取り組みつつ、「雪下ろし」を逆手にとって、冬でも鬼無里に人が来てくれるような活動にできないかと考えました。そんな時に「越後雪かき道場」の存在を知り、これならマイナスのイメージだった雪をプラスに変えて、地域内はもちろん、さまざまな人と交流する「場」を設けることができるのではないかと思ったんです。そこで地域の30代、40代を中心に声をかけ、みんなで「越後雪かき道場」に弟子入りすることにしました。(2020年2月号掲載)