皆がそれぞれに力を尽くし
さらに互いに協力し合うことで
長野が元気になればいい。

柳沢 本日は、お集まりいただきありがとうございます。また先日は、第3回ナガノミライマルシェにご出店いただきありがとうございました。私自身は今回、初めて関わらせていただいたのですが、両日とも快晴の中で開催でき、出店者の皆さんと力を合わせて一緒に盛り上げることができました。
春原 2日間とも5月とは思えないような暑さでしたね。昨年の5月に開催した1回目のマルシェはちょっと寒かったんですよ。今回はアイスキャンディーやクラフトコーラ、コーヒーなどの商品があったので、天気が良くてほっとしました。私は初回から参加させていただいていますが、今回は、これまで以上に出店者同士の横のつながりが感じられたマルシェでした。皆さん、それぞれに笑顔で交流されていて、それがすごくよかったなと思います。
私たちの会社は、この春に信州産ソルガムを使用したパンやお菓子のお店「縁-enishi-」をオープンさせたばかりなので、店舗運営や販路のことなど、先輩方からいろいろなお話を聞くことができて非常に参考になりました。また、まだまだソルガムという穀物のことを知らない方も多いので、マルシェを通してソルガムの良さを伝えることができたんじゃないかと思っています。
元村 信州産のソルガムのことは私も耳にしていたんですが、今回マルシェでご一緒できて、初めてじっくりと栄養価や特徴を教えていただきました。グルテンフリーのアレルギー対応食材で、GABAやポリフェノール、食物繊維も豊富に含まれているということで、非常に良い食材だなと思います。R.F.Eでは無添加のクラフトコーラやレモネードを主軸にオーガニックの商品を取り扱っていますので、「ぜひソルガムも」と、マルシェの後、すぐにお取引を始めさせてもらいました。
柳沢 え、そうだったんですね。動きが早い!マルシェをきっかけに新たな販路開拓や、事業者同士の横のつながりができることがナガノミライマルシェの一番の目的なので、これは本当に嬉しいです。
元村 こちらこそ、良い縁を結ばせてもらったなと思っています。実は、信毎昆虫みらいプロジェクトさんともお取引を始めさせてもらっているんですよ。
春原 元村さんは判断力があるというか、行動が早いですよね。私も見習わないと。
私たちも、すぐにお取引の話になったのでびっくりしましたが、信州産ソルガムを知っていただいた上でお声をかけていただいたので、本当に嬉しかったです。
柳沢 実は今回初めて、マルシェ開催前に出店者さんに集まっていただき、キックオフミーティングを開催したんです。マルシェ当日は自分たちのことだけで精一杯になるので、その前にお互いのことを知る機会が必要なんじゃないかと、皆さんお忙しい中で集まっていただいたんですが。
私はよかったと思います。皆さんと名刺交換をして、どんな方が何を売るのかを知ることもできましたし、それまで知らなかったお店もあったので、事前に会っておくことで安心して出店できました。また長野市さんのお話を聞いて、出店の目的を改めて明確にできたのもよかったと思います。信州産ソルガムは認知度が低いので、まずは「知っていただく」ことを目指して出店することができました。
元村 当日いきなり「はじめまして」よりも、ハードルは下がりますよね。人を知っていると、商品に興味を持つし、話も聞きたくなる。そうしてコミュニケーションを取る中で、「あ、この商品いいな」と思ったりするんです。
春原 R.F.Eさんは6月から、ながの東急百貨店本館1階のイベントステージに期間限定ショップを出していただいているんですが、そこに信州産ソルガムや昆虫チョコレートも並んでいるんですよ。ナガノミライマルシェでできたつながりを新たな形で見ることができて、私も嬉しく思っています。
柳沢 本当ですか。それはぜひお店を覗きに行かないといけないな。R.F.Eさんのコンセプトに合ったということも大きいとは思いますが、長野市がナガノミライマルシェを開催することで、事業者さんを少しでも支援でき、結果に結びついていると思うと私もやりがいを感じます。
春原 ナガノミライマルシェでは、これまでも長野市内の各事業者さんがつながり、さまざまな結果を生み出しています。「ミーヤベーグル」さんや「長野みなみ風ビール」さんは、ながの東急百貨店のECサイトでのお取引が始まっていますし、「門前ベーカリー蔵」や「Winds」を経営されている株式会社東翔さんでは、日本郵便「さやまるプロジェクト」さんのトマトを使ったメニューを展開されています。たしかWindsでは、長野みなみ風ビールさんのクラフトビールも置いているんじゃないかな。
皆さん、すごいですね。私たちも地下の食品売り場で期間限定ショップを出させてもらうことになっているので、頑張らないと! 元村 良いものを、自信を持って伝えていけば、自ずとファンは増えていくと思うんです。だからこそ、ポリシーを持って商品を作っている人たちとつながりたい。コロナ禍も落ち着いてきたので、長野の若い人たちにも、どんどん出てきてほしいですね。
柳沢 長野市も、起業を支援する補助金制度や販路拡大のための商談会への参加など、長野の事業者さんたちを応援するさまざまな支援を行っています。ナガノミライマルシェも、販路拡大や情報収集のためのテストマーケティングの場として、非常に有効だと思っています。ぜひ多くの事業者さんに活用してもらいたいです。
元村 何かをやりたい、始めたいと思っていても、行政の支援があることを知らない人たちも多いと思うんですよね。ナガノミライマルシェをきっかけに、必要な人に補助金などの支援をつなぐことができるかもしれないし、いずれにしても行政だけ、民間だけが頑張るんじゃなくて、みんなが複合的に長野を盛り上げていけるようになるといいなと思います。
春原 私たちも長野の中心市街地にある百貨店として、これからも多くの事業者さんとつながることで、長野を元気にしていきたいですね。
柳沢 皆さんにそう言っていただけると、ものすごく力強いです。秋には第4回のマルシェも開催予定なので、私も頑張ります。